30年前の学校教育と、今の学校教育では異なる点が多いようです。
昔は辞書や参考書など、やたらと重いものを抱えて通学するのが普通でした。
現在は授業でスマホを利用したり、重たい辞書を持って歩く代わりに電子辞書1つで終わらせていたりします。
なんとも簡単で手軽な時代になったものか、と今の教育現場の変わりように驚くとともに便利さに感心してしまいます。
ですが簡単で便利な時代になった代わりに、不便なことも出てきました。
コミュニケーションツールが増えたかわりに、実際に人と接することが苦手な若者が増えてきたことです。
これは日本の社会が核家族化が進んだことにも要因はあるのではないかと思いますが、同年代以外の人とのコミュニケーション能力が不足しているのです。
人と関わらずにすむ職業であったり、同年代とだけ関わる職場であれば良いのですが、高齢者など普段接する機会の少ない年齢の人と関わらなくてはいけない医療現場、特に看護師や薬剤師にとっては大変な問題になってしまいます。
患者とのコミュニケーションから読み取らなくてはいけない情報がたくさんありますし、間違えると命取りになるような情報もあります。
ですが聞かれたことにしか答えられない患者に対して、どのように聞き出すことが出来るようになるかは、経験でしか得ることが出来ないものですから、各教育現場では今まではなかった授業を組み入れながら、学生に学ぶ機会を与えていく必要があります。また、学生も社会に出るまでにたくさんのチャンスを活かすようにしなくてはいけません。