医療関係の学生が学校などで学ぶことは一般の勉学と違う点がいくつかあります。
学校側もそれぞれ、医療に携わるものを育てる、教育するという点を重要視して教育にあたっているように思います。
例えば看護師の仕事と一言で言ってしまうと簡単ですが、看護師が関わることは生命の誕生から老化、老いという長い人生において人の生涯に深くかかわる仕事の1つです。
看護師を目指すにも、出産に関わることから、日常の健康のこと、また重い病気に関すること、介護などに関わることなど様々な分野に分かれます。
勉強を始めた最初から、自分は小児科の看護師になりたいとか、産婦人科の看護師になりたいといった目標があれば、その目標に見合った勉強を学校の教育にプラスしながら進めていくとより目的に近づく事が出来ます。
また、勉強を始めた段階では具体的な目標が見つけられずにいても、勉強が進んでいったり実習などで体験することで目指すものが見えてくることもあります。
看護には色々な面を見る力も必要とされます。
患者の健康状態などを知る、「身体的側面」。患者の心の状態を知る「心理的側面」。患者ごとに置かれている環境が違うので、その家族構成や職業などを知っておく「社会的側面」といった、3つのポイントについて常に考慮し、その患者にとってよりよい環境でよりよいと考えられる看護をすることが必要なのです。
これらの1つでも欠けることなく、対応が出来れば患者にとって高い品質の看護を受けることが可能ですし、治療にとってもより効果が出やすい状況になるのではないかと思います。
技術だけでなく、まずは人を思いやる心を優先にした教育が、今の医療現場に求められているものかもしれません。